Q 他宗との違いは?

A 浄土真宗が他宗と際立って違う特徴を、思想や仏事作法などから見ると次のようになる。
①自力より他力を重視
自分の心や自分の修する善根を積んで浄土へ往生しようとするのは、しょせん限りある自力の念仏である。
これに対し、阿弥陀仏の衆生を救わずにおれないという本願力を、疑うことなく信じ、感謝の心とともにとなえることを他力の念仏という。

②在家仏教を貫く
親鸞は肉食妻帯して非僧非俗の立場を貫き、出家・在家にかかわりなく、阿弥陀仏の本願を信じれば救われるとし、在家仏教を確立した。

③迷信を排除、占いやタタリを否定
阿弥陀仏の本願を信じ、心に念仏をとなえることによってのみ救われるとし、現世祈祷・まじない・占いを行わず、お守り札・日の吉凶などを頼りとしない。

④戒名ではなく法名という
浄土真宗では戒名とはいわず、法名という。また本来、位牌を用いる習慣がなく、過去帳や法名軸をかける。

⑤焼香の作法
抹香をつまんで香炉に入れるとき、額の位置で”香をいただく”という動作をしない。
また、線香は折って横にねかせてそなえる。

⑥念珠は礼拝の法具
念珠(数珠)は阿弥陀仏を礼拝するときの法具であり、念仏の回数を数えるために玉をくったり、すりあわせて音を出したりしない。

⑦『般若心経』を読まない

⑧施餓鬼(飢えに苦しむ生類や弔う者のいない死者の供養)を行わず、お盆に死者の霊を迎える精霊棚を安置する習慣がない

⑨とうば塔婆供養を行わない

⑩堂舎の特徴として、本尊を安置する内陣より参詣者を収容する外陣が広くなっているケースが多い。これは浄土真宗が念仏道場を中心に発展したことによる。